.NET Framework アプリケーション開発入門

.NET Frameworkを使用したクライアント アプリケーションの開発方法について解説します。


サンプル・アプリケーションのイメージ図

薬局内のPCにインストールされる「薬品情報管理システム」を題材とします。

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各薬局には一般に流通している薬品情報がCSV形式で定期的 (1日1回) に配信されるものとします。

薬局内のPCでは、「薬品情報登録アプリ」が定期的に実行され、 配信されたCSVをそのPC内で稼働しているSQL Serverの特定テーブルに取り込みます。


薬剤師は「薬品情報検索アプリ」を使用して、取り込まれたデータを検索します。

CSVに登録されていないがその薬局で取り扱っている薬品情報は、薬剤師が「薬品情報検索アプリ」を使用して登録します。 また、登録したデータは変更、削除が可能です。 (CSVから登録された薬品は編集不可とします)


「薬品情報検索アプリ」は、薬局に来られたお客様にお渡しする「薬品説明書」を印刷する機能を持つものとします。





1. 簡単なコンソールアプリケーションの開発

GUIのないコンソールアプリケーションの作成を通して、Entity Frameworkを使用した データベースへのデータ登録、参照、更新、削除の操作について解説します。

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2. Windowsフォームアプリケーションの開発

SQL Serverの検索、登録、更新、削除を行うアプリケーションを作成します。

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  • Windowsフォームアプリケーション プロジェクトの作成
    • Entity Frameworkのインストール
    • EDMの作成
  • Windowsフォームの基本
  • 検索処理の実装
    • イベント処理の実装
    • LINQによるデータ操作
  • 更新処理の実装
    • フォームの追加
    • Entity Frameworkでのデータ更新、削除
  • Officeファイルの操作
    • EPPlusによるExcelファイルの作成
    • Excelファイルの更新
  • 動作確認





3. 非同期処理の基礎

.NET Framework 4.5 から導入された async/await キーワードを使用した非同期処理について解説します。

参考: 連載:C# 5.0&VB 11.0新機能「async/await非同期メソッド」入門


4. 非同期処理を組み込んだアプリケーションの開発


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CSV取り込み時に進捗状況を表示するインターフェースを用意します。

取り込み処理中もアプリケーションが固まらないように、CSV読み込み・データ登録処理をバックグラウンドのスレッドで実行します。